こんにちは、ロサンゼルス在住の気象予報士・太田絢子です。
私は2026年の夏に、アメリカで第二子を出産しました。
海外での妊娠・出産は不安だらけでしたので、今後どなたかの参考になればと思い、妊娠・出産の記録をまとめています。
出産編の第2回では、予定帝王切開の前日から、手術当日に娘が生まれるまでを書きました。

今回はその続き。
帝王切開を終えてリカバリールームへ移動したところから、3泊4日の入院生活、そして退院までをまとめます。
アメリカでの帝王切開は、日本と比べて入院期間が短いと聞いていたので、
「こんな状態で本当に数日で帰れるの!?」というのが、出産前の大きな不安のひとつでした。
実際に経験してみると、日本で第一子を出産したときとは違うことがたくさん。
一方で、「意外とこれで大丈夫だったな」と感じることもありました。
※以下は、あくまで私が出産した病院での体験です。入院期間や産後のケアなどは、病院や個人の状況によって異なります。
【1日目】15時45分 リカバリールームで初めての授乳
14時16分に娘が誕生し、15時ごろに手術が終了。
娘を抱いたままベッドでリカバリールームへ移動しました。
ここでは血圧など母体の状態や、麻酔の効き具合などを確認。
そして15時45分ごろ、初めての授乳をしました。
まだ手術が終わって1時間も経っておらず、「もう⁉」というのが率直な感想。
「母乳、出ているのかな?」と思いながら、とりあえず吸ってもらいました。
17時 病室へ。姉妹が初対面
17時ごろ、入院する病室へ移動しました。
病室は個室で、夫も泊まることができます。
子どもが入れるのは病室のみだったため、ここで学校を終えた長女と妹が初対面。
妊娠中から赤ちゃんに会えることをとても楽しみにしていた長女。
いざ目の前にすると、最初は少し緊張した面持ちでしたが、それでも小さな妹の頭をそっと優しくなでていました。
帝王切開の時間が大幅に遅れたのでどうなることかと思いましたが、無事にその日のうちに姉妹を会わせることができてひと安心です。
夕方ということもあり、長女は30分ほどで自宅へ。私は18時30分ごろ、再び授乳をしました。
出産初日から出生届の手続きも
出産した当日には、赤ちゃんの出生に関する書類も渡されました。
帝王切開を終えたばかりの私は当然それどころではなかったので、このあたりは夫にお任せ。
出産したら終わりではなく、赤ちゃんが生まれたその日から、さっそくさまざまな手続きが始まります。
20時 手術後初めての食事は流動食

20時ごろには、手術後初めての食事が運ばれてきました。
この日はまだ普通食ではなく、ブロス、シャーベット、ジュースなどの流動食。
それでも久しぶりの食事はとても嬉しかったです。
そして21時30分ごろ、また授乳。
こうして、出産当日の長い夜が始まりました。
【2日目】産後の夜も、やっぱり眠れない
産後は1時間ごとに体温や血圧を測りに来ます。
痛み止めの薬は6時間ごと。
さらに私は汗をかなりかいていて、血栓予防のため脚につけていたポンプがとにかく痒い。
看護師さんに、「痒いです……」と訴えてみたものの、「これは仕方ないね」という感じで外してはもらえませんでした。
さらに、
0時30分 授乳
3時30分 授乳
4時00分 尿道カテーテルを抜く
6時30分 授乳
と、夜中もやることが次々と。
赤ちゃんも基本的にずっと同じ部屋にいます。

7時 術後初めてのトイレへ
朝4時ごろ、尿道カテーテルを抜いてもらい、足のポンプも外れました。
そして7時ごろ。
ついに自分でトイレへ。
帝王切開後なので、傷はもちろん痛みます。
術後初めて起き上がって歩くのは大変でしたが、無事にトイレまで行くことができました。
ただ、これで終わりではありません。
最初の3回は尿量を測る必要があったため、トイレへ行くたびに看護師さんを呼びます。
術後は「起き上がる」「立つ」「歩く」「トイレへ行く」という、普段なら何でもないことが一つひとつ大仕事。
無事に最初のトイレをクリアしたときは、ほっとしました。
2日目の朝から普通食!
そして、楽しみにしていた食事。
2日目の朝からは普通食になりました。
私の病院では、決められた食事が一律に運ばれてくるのではなく、メニューの中から食べたいものを選んで電話で注文する方式。
一般的なアメリカのカフェにありそうなメニューが、かなり豊富に揃っていました。
そして、普通においしい。
妊娠中は胃が圧迫されて、ほとんど食べられない時期が続いていました。
それが出産した途端、久しぶりにお腹いっぱい食事ができることが嬉しくて、入院中はかなりたくさん食べました。
おやつも出たので、食べ物に困ることはありませんでした。


点滴が外れて、少しずつ身軽に
2日目には、ずっとつながっていた点滴も外れました。
点滴がなくなるだけでも、トイレへ行ったり、病室の中を動いたりするときにかなり身軽になります。
ただし、腕の静脈ラインはそのまま。
点滴にはつながっていませんが、何かあったときにすぐ使えるようにするためなのか、退院するまで残っていました。
赤ちゃんはずっと母子同室
入院中、赤ちゃんはずっと母子同室でした。
赤ちゃんが泣いたら、その都度授乳します。
ただし私は帝王切開直後。
傷が痛くて、自分で赤ちゃんをベッドから抱き上げることができません。
そのため夫がいるときは夫に、いないときは看護師さんにお願いして、赤ちゃんを手元まで連れてきてもらっていました。
夫は病室に泊まることができましたが、朝晩は長女の学校への送迎のため一時帰宅。
第二子の出産では、入院中から上の子の生活も同時進行です。
赤ちゃんは必要な検査以外、ほとんど私たちと一緒。
聴力検査なども入院中に行われました。
一方、沐浴指導はありませんでした。
第一子を日本で出産したときとは違うことも多く、「これはやらないんだ」と思うことが何度もありました。

毎朝、産科医と小児科医が往診
入院中は毎朝、産科医と小児科医の往診がありました。
産科医は私の状態を、小児科医は赤ちゃんの状態をそれぞれ確認します。
また、看護師さんは日中・夜間それぞれ担当制。
担当してくださった医療スタッフの皆さんはとても親切で、本当にありがたかったです。
日本とは違うことがたくさんありましたが、入院中のケアについて不満に感じることは特にありませんでした。
【3日目】胸が張ってきた!母乳の専門スタッフが来てくれる
3日目になると身体にもまた変化があり、胸が張ってきました。
すると、母乳や授乳を専門にサポートしてくれるスタッフが病室に来てくれます。
3日目と4日目に授乳の様子などを見てもらい、手動の搾乳機ももらいました。
それまで授乳については、
「母乳でいく予定?」
「はい」
「了解!」
というくらいで、日本で第一子を出産したときのように、授乳前後に赤ちゃんの体重を量って飲んだ量を確認したり、足りない分のミルクを足したりすることはありませんでした。
そのため、母乳が本格的に出始めてから専門の方に相談できたのはありがたかったです。
ちなみにアメリカでは、加入している保険などの条件によりますが、保険を通して電動搾乳機を入手できることもあります。
私自身も電動搾乳機は保険を利用して用意しました(が、まだ出番はありません)。
3日目、ようやくシャワー
3日目には、出産後初めてシャワーを浴びました。
手術からずっと汗をかきながら過ごしていたので、久しぶりにシャワーを浴びられたときは本当にさっぱり。
シャンプーとリンスは持参していたので、持ってきてよかったアイテムのひとつです。
ただ、ひとつ困ったのがドライヤー。病室にはありませんでした。
私は入院中に髪を洗ったのはこの一度だけだったので、なくてもなんとかなりました。
とはいえ、髪をしっかり洗って乾かしたい方は、出番は少ないものの、持参した方が安心かもしれません。
赤ちゃんの体重測定と、蒙古斑
3日目と4日目の朝には、赤ちゃんの体重を測りました。
また、娘のお尻にあった蒙古斑を見て、
「お姉ちゃんにもこれがあった?」
と聞かれたのも印象に残っています。
長女にもあったので「Yes」と答えましたが、日本では赤ちゃんによく見られるものというイメージがあったので、わざわざ確認されたことが少し意外でした。
こうした赤ちゃんのチェックも、基本的には小児科医やスタッフが入院中に行ってくれました。
【4日目】もう退院!3泊4日の入院生活
そして4日目。
いよいよ退院です。
私の帝王切開後の入院期間は、3泊4日でした。
状態によっては2泊で帰ることもできるそうです。
日本で帝王切開を経験していた私からすると、「短い!」というのが最初の印象。
でも実際に3泊4日を過ごしてみると、
「確かに、これ以上入院していてもやることはあまりないかも」
という気持ちにもなりました。
もちろん傷はまだ痛いし、身体が元通りになったわけではありません。
でも、自分で歩いてトイレに行けるようになり、食事も普通にとれる。
赤ちゃんのお世話もすでに始まっています。
そう考えると、「あとは家で休みながら回復していく」というのも、出産前に想像していたほど無茶には感じませんでした。
薬をもらい、車椅子で駐車場へ
退院時に痛み止めの薬を受け取り、腕に残っていた静脈ラインもようやく外れました。
そして病院を出るときは、車椅子に乗って、看護師さんに駐車場まで押してもらいました。
いよいよ家に帰ります。
長女と過ごせるという嬉しい気持ちと、一方で、これからこのふにゃふにゃの新生児のお世話をするのか…という不安もありました。
嬉しさと不安が入り混じる中、こうして私のアメリカでの3泊4日の出産入院生活が終わりました。
病院でもらえたものは意外とたくさん
出産前、「アメリカの病院って、何を用意してくれるんだろう?」
というのも気になっていました。
入院中に使ったものは基本的に持ち帰ることができ、私が病院でもらったのは、
- 産褥パッド
- メッシュパンツ
- ナプキン
- 腹帯
- 赤ちゃんのおむつ
- おしりふき
- おくるみ
- 赤ちゃんの帽子
- バルブシリンジ(鼻や口などの分泌物を吸引するスポイト状のもの)
- 胸を冷やす保冷剤
- 手動搾乳機
- 乳頭保護クリーム
など。
産後すぐに必要になるものはかなり病院に揃っていたので、何もかも入院バッグに詰め込む必要はありませんでした。
※病院によって用意されているものは異なると思います。
入院バッグに「持って行ってよかったもの」
実際に3泊4日入院してみて、持って行ってよかったものもありました。
特に良かったのは、スリッパと自分のパジャマ。
病院では厚手の靴下ももらえましたが、私にはサイズが合いませんでした。
病院着も用意されていたものの、こちらも少し大きめ。
数日間過ごすので、自分に合ったパジャマがあるだけでもかなり快適でした。
ほかに持って行ってよかったのは、
- 赤ちゃんの退院着
- 授乳パッド
- 授乳ブラ
- 歯ブラシセット
- シャンプー・リンス
- サボリーノのフェイスパック
- カフェインレスの緑茶
など。
入院中、赤ちゃんは基本的におむつ+おくるみで過ごしていたので、赤ちゃんの洋服はほとんど必要ありません。
ただ、おくるみのままではチャイルドシートに乗せられないので、退院時の洋服は必要でした。
そして個人的に持って行ってよかったのが、1枚でスキンケアが完結するフェイスパック。
帝王切開後に丁寧にスキンケアをする余裕なんてありません。
貼るだけで済むものは楽でした。
逆に「いらなかったもの」
いらなかったのは、フリーズドライの雑炊。
「病院食が口に合わなかったらどうしよう」と思って持って行ったのですが、食事は十分。
おやつまで出たので、結局必要ありませんでした。
日本とアメリカ、両方で帝王切開してみて
第一子は日本、第二子はアメリカ。
両方で帝王切開を経験してみると、違うことはたくさんありました。
中でも大きく感じたのは、やはり入院期間の短さ。
授乳の進め方も違いましたし、母子同室の過ごし方、食事、手術室での写真撮影など、「日本のときとは違うな」と思うことが何度もありました。
一方で、
「アメリカだから大変だった」というネガティブな印象は、意外にもありません。
妊娠中は不安なことばかりでしたが、こうして無事に赤ちゃんと一緒に家へ帰ることができ、まずはひと安心です。
これからアメリカで出産を控えている方や、帝王切開を予定している方に、私の体験が少しでも参考になれば嬉しいです。
今後は、アメリカでの妊婦健診や妊娠中に驚いたことなど、出産までの記録も少しずつまとめていきたいと思います!


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