こんにちは、ロサンゼルス在住の気象予報士・太田絢子です。
今回は3歳の娘とデスバレー国立公園に行った記録をまとめています!
前編はこちらからご覧ください。

2日目
バッドウォーター・ベイシン(Badwater Basin)
2日目はホテルで簡単に朝食を済ませた後、デスバレー観光には欠かせないメインスポットを巡ります。
まずはバッドウォーター・ベイシン(Badwater Basin)へ!

ここは海抜が世界で最も低い、マイナス 86 メートル (282 フィート)! 北米で最も低い地点です。
塩水湖の跡地で、干上がった塩の大地を歩くことができます。

一面に広がる白い湖に、大興奮!
朝一番で娘もまだ体力があったようで、楽しそうに走ったり歩き回ったりしていました。
模様は写真で見たのとはまるで違いましたが笑、極限の環境が生み出す非日常の壮大な景色を楽しむことができます。

塩の多角形をきれいな状態で見るには、往復1.5〜2マイル(2.4〜3.2 km)ほど、奥まで歩く必要があるとのこと。
ここもお子さんの様子を見ながら、無理しないことが大切です。
朝8時半ごろに到着したときにはまだ涼しさがあり、歩きやすく感じましたが、奥まで行って戻ってくる頃にはあっという間に太陽が昇って、暑く感じられました。
やはり、デスバレーの観光は早く動き出すに越したことはありません。
公式サイトにも午前10時以降はオススメしない旨が書かれています。
往復で大体1時間ぐらい楽しみました。
道は平らですが、塩まみれになりますのでベビーカーはオススメしません。
アーティストドライブ・アーティストパレット(Artists Drive/ Artists Palette)

こちらも大人気の場所の一つ、アーティスト・パレット(Artists Palette)。
一本道になりますので、南にあるバッドウォーター・ベイシン(Badwater Basin)のあと、こちらへ向かうことをオススメします。
約500万年前の火山堆積物がこの虹色の風景を生み出していて、まさに自然が描くアート!
ただ、娘が車から降りたがらなかったこと、まだ午後の予定もあったことから、ここは体力を温存して駐車場から写真を撮るだけにとどめました。
おそらく近くまでいっても、写真にこの美しさを収めることは難しいだろうと思って。
このアーティストパレット、道中も見どころが満載ですよ。
ゴツゴツした岩肌を縫っていくので、ディズニーカリフォルニアアドベンチャーパークにある大人気アトラクション、カーズの世界をリアルに体感しているかのような気分になります!
道中も所々美しく彩られているので、ドライバーでない方は、カメラは片手に持っていた方がいいです!
ダンテズビュー/ダンテスビュー(Dantes View)
バッドウォーター・ベイシン(Badwater Basin)とダンテズ・ビューは直線距離こそ近いものの、道は直接つながっていないため、大きく迂回してアクセスする必要があります。
スポットごとにトイレはあるものの、正直あまりきれいではなく…。
一度ホテルに戻ってトイレ休憩と軽い昼食を済ませ、午後はダンテズ・ビューを目指して再出発しました。

ダンテズ・ビューの標高は1,699mあり、ビジターセンターからは車で約45分ほどかかります。
近くはないですが、わざわざ行く価値ありです! 車で展望台まで行くことができます。
さらに上まで登ることもできますが、抱っこが必要な子連れには厳しいので断念。
こちらも朝日・夕日鑑賞に人気なほか、夜は星空観察でも有名な場所です。
メスキート・フラット砂丘(Mesquite Flat Sand Dunes)
ここで夫が体調不良を訴えたので、一旦ホテルに戻ります。
一人で長時間運転していますし、暑さもあるので、無理をしないのが大切。
暑い時間帯に観光するのは娘にとっても得策ではないので、ホテルでアイスを食べたり、部屋で塗り絵をしたりしてのんびり過ごします。

夫が起きた16時ごろ、もう一カ所ぐらい周ろうかということになり、3日目の帰り道に行こうとしていたメスキート・フラット砂丘へ行くことにしました。
娘はあまり岩肌には興味がないようで笑、大きいお砂場あるよ、と言ったら、行きたい!と言ったので。

想像以上にスケールの大きい砂丘で、娘はここでも大興奮!
自分で歩く、と言って楽しんでいました。
一応ビーチサンダルも用意しましたが、普通のスニーカーでも歩いていけました。
風の強さは前日ほどではないですが、時折風が吹くとさらさらとした砂が飛んできて、目に入ると痛いです。

私たちはあまり奥まで進まず、30分ほど散策してホテルへ戻りました。
デスバレー国立公園にはいくつか砂丘がありますが、こちらは園内で唯一サンドボーディングが許可されています。
3日目
ゴールデンキャニオン(Golden Canyon)
本当は8時半に起きて、ツアーに参加する予定でビジターセンターに向かったのですが、「集合場所はゴールデン・キャニオンだよ」と言われてしまい……。
すぐに行けば間に合ったのですが、娘が動かなかったのでしばらく遊んだあと、
自分たちだけでゴールデン・キャニオンを歩くことにしました。
ここでも娘は車から出たがらなかったので、夫と交代で、一人15分ずつぐらい楽しみました。

もっと奥まで行ければスターウォーズの撮影場所も楽しめたのかもしれませんが、今日の一番の目的はナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)なので、ここでも体力を温存。
短い時間でも、行けてよかったです。
ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)

デスバレーでは雨はめったに降りませんが、何千年にもわたる鉄砲水によって峡谷が削られてできた、自然の力が生んだ橋。
じつは、2日目のアーティスト・パレットの帰り道に行こうとしていたのですが、道が舗装されていなくて、駐車場に行くまでもガタガタなんです。
すれ違うのが車高の高い車ばかりで、セダンで大丈夫か不安になり、一旦引き返したのですが、公園のガイドブックによるとセダンでもOKと書かれていたので、やはり目指すことにしました。
パンクしないか不安になりながらも、なんとか駐車場まで到着。
そして、ここからも大変でした…!
道は砂利道なので、結構足が深くまで沈み、なかなか体力を消耗します。
当然3歳の娘はずっとは歩けず、夫と交代で抱っこをしながら進むので、想像以上にしんどかったです。
岩陰で休憩をはさみながら、20分ほど歩くと見えてきます。距離的にはそこまで遠くはないです。
さらに少し進んでいくと、ドライフォール(Dry Waterfall)も姿を現します。

乾いているのにも関わらず、滝の流れの勢いはそのまま感じ取ることができる、神秘的な場所です。
往復で1時間半ほどかかりました。また駐車場からもバッドウォーター・ベイシンが見えるので、撮影にオススメです。
帰りは、このまま南側のルートで帰ることにしました。
世界一高い温度計(World’s Tallest Thermometer)
Death Valleyを出て2時間ほど運転すると、Bakerという街にでます。
エイリアンで有名な場所ですが、私のお目当ては世界一高い温度計(World’s Tallest Thermometer)。
デスバレーの最高気温の記録、134℉にちなんで、134フィート(約41m)もの高さがある温度計です。

前回ラスベガスへ行ったときにも立ち寄ったのですがそのときは早すぎてお店がオープンしておらず、今回は念願かなって店内を覗くことができました!
もし南のルートを使う際は、こちらのお店にも立ち寄ってみてくださいね。
休憩を2回はさみ、7時間かけてLAへ戻ってきました。
もしもう一度行くなら…
今回は子連れということや家族の体調不良、初日が強風ということもありましたが、もしもう一度行けるなら…と、理想のルートを考えてみました。
1日目
朝 LA 発 → メスキート・フラット砂丘(Mesquite Flat Sand Dunes) → ビジターセンター(Visitor Center) → ザブリスキー・ポイント(Zabriskie Point)
2日目
バッドウォーター・ベイシン(Badwater Basin) → アーティスト・ドライブ(Artists Drive) → ナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge) → ダンテズ・ビュー(Dantes View)
3日目
ウビヘビ・クレーター(Ubehebe Crater) → ゴーストタウン(Ghost Town)
(この場合、2日目の宿は公園外の北側でよさそう)
もっともっと行きたい場所がありますが、公園内もかなり広いので、とてもすべては周り切れませんでした。
私個人的にはデスバレー国立公園の満足度は非常に高く、かなりオススメです!
ただ乳児幼児を連れては大変なので(国立公園全般ですが)、計画には時間的余裕を十分にもち、あれもこれも欲張らないことが大切です。
これから訪れる予定の方、ぜひ参考になさってください!
また、インスタグラム(@ayako_weather)では日々のアメリカ生活についても投稿しています。
よろしければこちらも覗いてみてくださいね!
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